[北大河原/寺社]春光寺(Shunko Temple)

南山城村役場の前を通っている道路は、旧国道163号線です。現在の国道163号線は、少し山手に入ったところ、トンネルを通っています。トンネルをでてすぐ、旧国道との連絡路上に、春光寺があります。「真言宗智山派 春光寺」と称します。野殿の福常寺は、春光寺の末寺にあたります。

 

 

江戸時代の春光寺は、近くの別の地にあって、黄金寺と野殿の福常寺を末寺としていました。現在の春光寺の場所には、黄金寺がありました。明治18(1885)年に、黄金寺が廃絶し、その跡地に春光寺が移転しました。黄金寺は、明治の神仏分離以前には、国津神社の宮寺でした。春光寺がこの黄金寺をひきついだわけです。現在も、春光寺と国津神社は隣り合っています。下の写真より左側が国津神社です。

 

 

春光寺の本堂は、黄金寺の本堂であったもので、薬師堂ともいいました。寛政9(1797)年に再建されました。当本堂は、平成13(2001)年に京都府登録有形文化財として登録されました。

本尊は、薬師如来立像(重要文化財)で、古くは真言宗であったとのことです。

 

 

本堂の左前に層塔屋蓋(十三重塔、写真左)と、四角型石燈籠(写真右)があります。燈籠には、金毘羅大権現と刻されています。金比羅信仰は、舟に乗る職業の人たちに信仰された神です。木津川は、古代から水運が栄えたので、その関係でしょうか。古い神社や寺院には、その土地の歴史がさりげなく残されていることが多いものです。