[童仙房/自然]不動の滝(Fudo Waterfall)

不動の滝へ行くには、3つのルートがあります。(小字は「こあざ」と読みます。地図を拡大すると表示される最小単位の地名です)

(1)小字手洗から(高麗寺を通過し坂を下って右折)

(2)小字牛場から仙の森を通る

(3)高麗寺の山神閣から、高麗寺の裏へおりる

ここでは、(2)のルートをご紹介します。小字牛場には4軒の民家があります。童仙房から滋賀県甲賀市信楽町多羅尾へ抜ける道路沿いです。小川沿いに北牛場へ入ります。下の写真は北牛場です。北牛場には、2軒の民家があり、2軒目を過ぎると、舗装道路が終了し、砂利道となります。

 

 

北牛場へ入ってから川沿いに10分ほど下ると、橋をわたったところに、下の写真のような「仙の森」の看板が見えます。この写真は4月中旬に撮影したもので、この時期には、コバノミツバツツジがきれいに咲きほこります。

 

 

看板を通過し、50メートルほど進むと、「不動の滝」の案内板が見えます。案内にしたがって右折し、そのまま山道を行きます。ここは、不動の滝の上流にあたります。「仙の森」の看板から川沿いだと100メートルほどで滝の頭へでます。看板の地点では、そんな滝がすぐ先にあるとは思えません。

 

 

川沿いに滝へ行くこともできますが、それを案内するのは危険なので、迂回します。ここに案内するルートは、山道を歩ける方なら、老若男女問わず、安心して滝へ行けます。いったん、坂を登り、そのあとは標識通りに下り続けます。途中、路肩が崩れて道が狭くなっているところもあります。山沿いをゆっくり通って下さい。

 

 

下りきると、不動の滝へ出ます。

 

 

もう少し近づくと、

 

 

濡れた岩は非常にすべりやすいです。くれぐれも気をつけて下さい。「仙の森」の看板付近で見た川の姿とはまるで違う光景です。

 

説明板より
深山渓谷の美しい谷間に、高さ約20メートルの滝があり、古くから不動の滝と称され親しまれてきている。

滝の中腹に向かって右に小さな祠があり、その奥の大岩盤に像高約40センチメートルの不動明王が彫られている。つくられた年代や作者の銘文はないが、その作風から明治時代初期と思われる。この滝で修行をされた人が、何かの願いをこめて彫られたもので、滝にうたれて行をするお不動さんの信仰と相まって、この滝が不動の滝と呼ばれるゆえんである。(南山城村教育委員会)

 

下の写真の中央に、不動明王が見えます。(不動明王像へ近づくには山肌が崩れており、容易ではありません)

 

 

不動の滝は、滝マニアの間では有名なようです。森の中にそびえ立つ荘厳さはみごとです。初めてここへ来る人は、たいがい「おお!」という歓声をあげます。

ここは、大阪中心部を流れる淀川の上流にあたり、山の頂上付近です。ここから川沿いに2キロメートルもさかのぼれは、最初の源流に出ます。そんな上流に、これほど大きな滝があることが驚きです。

下の写真は、滝が落ちる光景です。