[野殿/自然]弁天池(Benten Pond)

国道163号線沿いにある「おしはらレストラン」横から村道大河原多羅尾線(通称・野殿道)を6kmほど登ると、野殿へでます。下の写真は、最後のカーブを曲がって、野殿へ出たところです。写真のむこうがわが国道方面、手前が野殿です。写真の右手、すなわち野殿道を上ってくれば、登り切って左手に、弁天池があります。おそらく野殿の集落方面にある田圃をうるおす潅漑用水ではないでしょうか。

 

 

あまり大きな池ではありませんが、神秘的な雰囲気があります。

 

 

5月頃から8月にかけて池一面に水草のコウホネが咲きます。光沢のある葉っぱと黄色い花が池の雰囲気を高めていい雰囲気です。腰を下ろしてゆっくり楽しみましょう。付近には5月頃自生のアヤメも見られます。

 

 

池の南側に、小さな島があり、小さな祠が見えます。

 

 

「無格社市杵島神社」と記された碑が立っています。

 

市杵嶋姫命(イチキシマヒメ)は、日本神話に登場する女神で、宗像三女神の一柱であり、水の神です。アマテラスがスサノオの剣をかんで吹き出した霧から生まれた神です。その後、市杵島姫神は仏教の弁才天と習合したことから、通称で弁才天と呼ばれています。

 

 

石でできた小橋をわたると、祠にたどりつきます。

 

 

弁天池は1反(いったん=10アール=1000平方メートル)ほどの広さですが、用水地として重要で、この池のおかげで野殿には水不足がないそうです。まさに、弁天様は地元の守り神です。

毎年5月頃から8月にかけてコウホネが池一面に黄色い花を咲かせて楽しませてくれます。