[高尾/寺社]地蔵寺(Jizo Temple)

名張川西側の府道沿い、高尾生涯学習センター(旧小学校)が見えます。下の写真は、南から北へ見たところです。生涯学習センターの手前(南側)には、「グリーンティ高尾」という茶工場(2つ下の写真)があります。

 

 

高尾生涯学習センターとグリーンティ高尾の間を入り、つきあたりを左折(南へ)すると、なだらかな登り坂があります。

 

 

1つ目のカーブを曲がってすぐに、地蔵寺があります。新義真言宗豊山派で、地蔵菩薩立像を本尊とし、高尾区のほとんどの世帯が檀家です。

高尾区には、江戸時代には5つの寺がありましたが、明治維新期に廃仏毀釈によって統合され、現在は地蔵寺のみ残っています。本堂は弘化4(1847)年に建立されました。

 

 

本堂前に十三重塔があります。

1336年の紀年銘があります。日本最古は福岡県宗像大社の阿弥陀経石で、1231年の銘です。京都府下では5番目の古さです。

説明板より
地蔵寺の十三重塔 大字高尾

 

総高約390センチメートルで花崗岩製。基礎の一面に五行の銘文が刻まれているが、「建武参丙子二月十七日」という記年銘のみ判読できる。南北朝時代の造立である。本堂と庫裡の間にあった池を埋める時に五輪塔と十三重塔の残欠が発見され、塔の残り屋根石、塔身、相輪を高尾区民の浄財を得て平成元年12月3日に約650年ぶりに再建された。

 

南山城村教育委員会

 

 

地蔵寺入口に、役行者堂があります。下の写真は、地蔵寺境内から外を見たようすです。

 

 

役行者堂の左に、地蔵石仏が6体、並んでいます。それぞれ、室町時代から江戸時代にかけてのものとみられます。