[田山/寺社]諏訪神社(Suwa Shrine)

JR月ヶ瀬口駅から月ヶ瀬へ向かう府道を行くと、家が集中しているあたりに、諏訪神社があります。明治の初めに「くず大明神」から諏訪神社へと名前が変わり、田山区の鎮守となりました。

諏訪神社は高い石垣のうえに作られています。長い石段が参道となっています。車でお越しの方は婦人の家の駐車場を借りると良いと思います。必ず断りを言ってください。

 

 

参道を登り切ると、籠所があります。大きな建物で、中央に土間の通路があります。通路の上部には絵馬が掲げられています。

 

 

絵馬の中には、「田山花踊保存会」の「復活二十周年記念」もあります。

 

 

籠所を抜けると、一段高いところに拝殿があり、さらにその奥、もう一段高いところに本殿があります。

 

 

拝殿を横に回ったところです。

 

 

本殿横に、小さな祠が祀られています。

 

 

境内から、田山区南部が一望できます。山の向こうが月ヶ瀬です。

 

 

この諏訪神社では、毎年11月3日に「田山花踊り」が行われます。もともと江戸時代から雨乞いの願掛けと返礼の踊りとして継承されてきましたが、大正13(1924)年を最後に途絶えてしまいました。その後、昭和38(1963)年に「田山花踊り保存会」が結成されて復活しました。京都府の無形民俗文化財にも指定された貴重な伝統芸能です。

踊りの総勢は100人近く、数ヶ月もの練習を重ねて準備されます。田山区を挙げての催しで、内容は雨乞いの願掛けと雨が降った後の願果しのお礼の踊りです。

花踊りは各地に残っていますが、踊りの豊富さと多彩な登場人物が見ものです。室町時代に始まったという長い歴史があり一口には説明ができません。一度お越しいただきご覧になった上でそのすばらしさを感じ取ってほしいものです。