村の茶畑景観(Tea Field)

南山城村は京都府下では和束町に次ぐ宇治茶の主産地です。茶畑面積は290ヘクタールに及び、村内各地に茶畑の美しい景色を見ることができます。しかし残念なことに国道、JR沿いではほとんど見ることができません。徒歩で、あるいは車で、隠れている茶畑風景の景観見学をご検討ください。ご満足いただけるはずです。

お茶の栽培は江戸時代末期ごろから始まりました。村人は、お米の栽培を基本としながら、製茶・シイタケなどの林産物・鮎・梅などの産物を組み合わせた生業を営んできました。時代とともに栽培の仕方、お茶の摘み方、栽培面積の増加など変化が起こり、茶畑にはさまざまな変化が生じ、景色も大きく変わってきました。茶畑の美しさは茶業発展の歴史と緑豊かな村の風土とマッチしていると言って良いでしょう。

2015(平成27)年に「日本茶800年の歴史」が『日本文化遺産』として認定され、2018(平成30)年には村の茶畑景観を『文化的景観』として、村内の6カ所が選定されました。