[高尾/寺社]金比羅宮(Kompira Shrine)

メダマさんの辻から南へ500メートルほど向かうと、金比羅宮(こんぴらぐう)があります。下の写真は、南から北へ(メダマさんの方へ)向かうようすです。

 

 

道路がカーブしているところで、1段高くなった場所に、社があります。

 

 

金毘羅信仰は、香川県の金刀比羅宮(ことひらぐう)を中心とする海上安全の信仰で、雨乞い祈願もされます。

小さな神社ですが、鎮守の森に囲まれ、厳かな雰囲気をかもしています。

水運の安全を守る神が山村の高尾で信仰された理由は、雨乞い祈願はともかくも、筏流しや船を使った漁の安全を祈願したからと考えられます。高尾の業者は木材や竹を筏に組み、大河原や笠置の難所を通って木津まで運んでいたのです。こうした人たちが金比羅宮を祭ったのもうなずけます。

安土桃山時代から明治まで、田山の郷士たちは名張川と木津川の支配権を保障され、両川を利用する者から通行料や漁業料を取ったため、訴訟になることもありました。